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中小企業専門!資金繰り管理屋さん

社長に「多くの気づき」と実行の為の「お金の根拠」を

    

  驚かれるかもしれませんが、資金繰り表にはさまざまな種類が存在し、業種によってその必要性が異なります。中でも、建設業はその複雑さから複数の資金繰り表を必要とする典型的な例です。

 建設業は、プロジェクトの性質上、資金の流れが複雑であることが多く、最低でも3種類の資金繰りシミュレーションを行うことが推奨されます。

 これにより、建設業の経営者はプロジェクトごとの資金の流れを正確に把握し、リスクを最小限に抑えることができます。

資金繰り管理の盲点

 多くの中小企業、特に建設業を営む皆さんが直面している現実、それは資金繰り管理に専任のスタッフがいないということ。
 結果として、経理業務を何役も担うスタッフが、建設業特有の資金繰りの細かなニーズに応えられず、不安定な財務状態に陥ることが少なくありません。

 このページでは、そんなあなたのために、資金繰り管理の「見落としやすいポイント」とそれを「どう克服するか」について、実用的なアドバイスを提供します。

資金繰り管理経験の浅い経理には
足し算・引き算が限界

契約書・請求書控に基づいて入金想定。
請求書・手形に基づいて支払想定。
販管費はだいたい定額。

 こうした根拠ある数字(エビデンス)に基づき集計(足し算・引き算する)ことは経理の守備範囲です。

 でも形になっていないもの(見込み)を想定に織込む、つまりシュミレーションは建設業経理に携わる7割の経理員はその訓練を受けていません。

 中小企業の建設業の資金繰り管理がかかえる弱点、それはシュミレーションの欠如です。     

建設業に特に
シュミレーションが必要な理由

 どの業種だってシュミレーションは必要です。でも建設業ほど必要な業種もないのです。その理由は
@ 「一度契約すれば継続的な売上が立つ見込みができる」業種ではないから

「そんな業種、他にだってある」と仰るかも知れません。そこでもう1つの理由です。

A1つ1つの売上が多額に上がる業種だから

 契約が取れなければ、百万・千万円単位で売上が落ちる、という点で 他業種と比べてより切実な業種、それが建設業です。

御社が「施工にお客を待たせている」という繁盛店なら必要性に乏しいのでしょう。

 そうではない、契約1つ1つがとても重要なんだ、という工務店にとっては案件1つ1つの確度、見込み粗利を想定しながら、 どの案件まで取れれば大丈夫なのか、取れなかったとき、工程がズレた時、どういうバックアップがあるのか、1件の売上が大きいだけにこうしたシュミレーションが重要な業種、それが建設業なのです。

    

ここで、本題の「3種の資金繰り表」の話しです。

 「契約済みのみ」でどこまで資金繰りはどこまで保つのか、を今期損益の中間状況と併せて(資金繰りは損益管理と密接に紐付いています)把握するのが1つ目の資金繰り表の役割です。

続いて2つ目は   

 一言で言えば「固い見込みでどこまでいけるか」、言い換えれば「保守的に見た」版です。
営業のランキングとしても保守的に見ますが、粗利・工事原価の支払も、その営業案件の個性をよく見て反映させます(一律○%でやってはいけません)。    

Cランクの顧客まで見た、最も楽観的に見た版です。
ただCランクの定義を、例えば問い合わせレベルまで拡大してしまうのはお勧めしません。

資金繰り管理をする上で
1つ目、2つ目はいわば現状把握。
3つ目がシュミレーションを行う上で重要な役割を果たします。

どれが勝負案件で、どこまでにどういう粗利で取らないと思った資金残にならないのか、それでも足りないならどのタイミングで銀行借入に着手するか・・・・・

こうして定期的に「あーでもない、こうでもない、こうしたら大丈夫」と対策を行う、これが工務店の資金繰り管理の実務です。    



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