Layer 01 / 結論

何が変わったか

売上
2億台
→ 3億後半
導入の翌々年度
営業利益率
6%手前へ
黒赤の揺れが解消

売上がここ数年、2億台から3億の間を行き来し、経常利益はかろうじて黒字、あるいは少し赤字——そんな状態が続いていたのが愛知県A市のX工務店でした。

ご依頼を受けた私たちが資金繰り管理の核に据えたのは、「お金の見える化」でした。大きなポイントは2つです。

Layer 02 / 仕組み

どうやったか

資金繰り管理の中心に置いたのは、次の2つです。

① 常に12ヶ月先を数字で見せること——営業の進捗・工程表・工事粗利、全部お金に変えた
② 「業績を上げる3つのシミュレーション」を毎月繰り返したこと
ポイント①:常に12ヶ月先を数字で見せる

この2つのポイントがなぜ機能するのか——そのカギは、資金繰り管理に「2つの種類がある」ことを知るところから見えてきます。

比較してわかること:「集計型」と「見える化型」の違い

集計型(多くの工務店) 見える化型(私たちの管理)
何がわかるか 入出金の集計結果 今後12ヶ月の資金の動き
何ヶ月先まで 2〜3ヶ月 常に12ヶ月先まで
経営への役割 結果の確認に終わる 意思決定を支える
社長の変化 感覚経営のまま 「指揮官」としての経営が始まる

多くの工務店がまず持っている資金繰り表は、足し算・引き算で集計する形式です。到着した請求書を積み上げ、せいぜい2〜3ヶ月先までの数字を出す。この形式でわかるのは「いついくら足りる・足りない」という集計結果だけです。最大の弱点は「これからの未来」が一切反映されないこと——社長の打ち手を引き出す余地がありません。

お金を見える化すること=社長の打ち手を最大限に発揮させる材料を用意すること。X工務店に実際に何が起きたか——次でご紹介します。

ポイント②:業績を上げる3つのシミュレーション
Layer 03 / ストーリー

社長の言葉——3つのことば

ようやく本当の経営者になれたと思うよ
資金繰り管理導入から数年後、X工務店社長
俺って指揮官にならないといけないんだ——と、恥ずかしながら気づかされた
管理開始後に気づいたこと
お金の残高に一喜一憂はしても、管理はしていない——そんな社長で会社がやっていけるのは、売上1〜2億でいっぱいいっぱいだろうね
感覚経営の限界について

X工務店社長からいただいた言葉を、もう少し詳しくご紹介します。

お金の見える化が始まって、今の契約・今の見込み案件で、いついくら足りなくなるか、どういう手を打てば資金ショートしないのかが1年先まで、いつもわかるようになった。

そうすると、私はまず営業の効率と、1件1件の粗利の確保に真剣に取り組むようになった。予実管理、資金繰り管理さんとあーでもない、こーでもないって一緒に作った。

恥ずかしい話だけど、現場監督が勝手に発注していた「アフター」、私の目を通っていなかった。金額の総計にそれなりに驚きましたし、それよりも「原因共有の体制が出来ていなかった」ということにショックを受けました。

どう手を打てば、お金がどうなるのか。効果が出るまでどれだけ待てるのか。資金繰り管理が始まる前はまだ全部が自分ごとじゃなかったと思う。会社の「部長くらいの気持ち」だったんだな。

でも資金繰り管理屋さんは毎月毎月、営業の進捗と工程と粗利とを全部お金で表現してくるじゃない?ようやく本当の経営者になれたと思うよ。やっと経営が楽しく思えてきました。

——愛知県 X工務店 代表

「3億の壁」「5億の壁」を打破するKey

3億と5億の壁を打破するKeyは——間違いなく社長の経営手腕です。X工務店が証明したのは、「お金を管理し始めた瞬間、社長が変わる」ということでした。

「お金の管理を始めて壁を打破する」——そんな図式が作れるかどうか、一緒に検討しませんか?

この管理を続けた先で、リスケ中でも融資が通った工務店があります。
「私は戦えますから」——続きを読む →

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佐藤崇

合同会社Properly 代表 佐藤 崇

大手税理士事務所に10年勤務後、東証一部上場の投資会社で事業再生の財務担当者として中小企業に内側から入りました。「もっと早く動いていたら、救えた」という場面を繰り返し見てきた経験が、この仕事の原点です。